FOR THE FREEMANS ~SATURDAY NIGHT BARBER~


 


禁酒法

 

かつてアメリカにはそんな法律がありました。

 

20世紀初頭、第一次大戦後の荒れ果てた世界秩序の中、

疲弊してゆく欧州諸国を差し置き繁栄を遂げた若き日のアメリカ。

空前の好景気の中、数々の論争を経て議会で成立されたのがこの法律です。

 

しかし、アルコールを嗜好する文化は無くなるはずがありません。

やがて人々はスピークイージーと呼ばれる酒場に集うようになります。

スピークイージーとは、いわゆるもぐり営業をしていた酒場のことです。

その多くは洋服店や理髪店の奥の一室などに併設され、密かに営業していました。

 

1920年代のニューヨークにはおよそ3万軒以上ものスピークイージーがあったそうです。

やがては禁酒法も廃案となり、裏に酒場を構える理髪店なども、当然見ることが無くなりました。

 

そして現在。

 

美容業界、ファッション業界の躍進とともに、保守的なイメージのある理髪店は次第に影を潜めるようになります。

かつて日本でも、理髪店が敬遠された時代がありました。

 

それが昨今、

日常的に理髪店に通う男性が増え、世界的にも理髪店の価値が再評価されつつあります。

 

数週間おきに、顔馴染みの理髪師と、いつもの席で他愛もない話をしながら、髪や髭の手入れをする。

そういったことに喜びを感じる男性が増えているというのです。

これはこの仕事に携わる者として、また何より理髪店文化の1人のファンとして、とても嬉しいことです。

 

そして男性達が集まれば、そこは活気のある社交場となるのです。

高度にデジタル化が進んだ現代においてなお、人々が直接顔を合わせお酒を酌み交わす場には特別な価値があるのだと私は思います。

 

今年6周年を迎えたFREEMANS SPORTING CLUB – TOKYO(以下FSC)は、レストラン/バーと理髪店を共存させた、日本でも数少ない空間です。

 

そのような場所にあって何か面白い事ができないか。

 

この度、バーバーに集う人々にスポットを当てたイベントを開催いたします。

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8/3 (土)19:30〜

Entrance ¥1,000 (1drink付き)

 

 

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TOKYO店バーバーTOMOHIRO NAGAOKA、GINZA店バーバーSHUZO TAKASHIROもDJを担当します。

 

 

かつての人々がスピークイージーに集った様に、この空間を皆様と共により一層盛り上げていけたらと思っています。

また禁酒法の時代といえば、

カクテル文化の黎明期だとも言われています。

かつての密売人たちは化学者の力まで借りながら、たくさんのカクテルを生み出したそうです。

 

例えば有名なのが、スクリュードライバーやロングアイランド・アイスティー。

どちらも一見するとオレンジジュースやアイスティーを飲んでいるかのようです。

粗悪な密造酒を使い、試行錯誤を重ねた彼らの努力が伺えます。

私たちが普段何気なく口にしているそのカクテルも、歴史を紐解けば面白い逸話が隠されているかもしれません。

 

今回のバーバーイベントを記念しまして、FSC – RESTAURANTから今回のイベントにぴったりなスペシャルカクテルもお作り致しました。

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お立ち寄り際は、是非ご賞味くださいませ。

 

 

ちなみに、男女が入り混じっての飲酒文化が始まったのもこの時代からだとか。

この空間が、これからも多様な人々の交流の場となることを願っています。

 

 

FSC – TOKYO BARBER

TAKAHIRO KOYAMA