SCOTTISH SPORTING TWEED


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英国では、古くから貴族の間で紳士のスポーツとして嗜まれてきたスポーツハンティング。
粘土製の鳥型の標的を射撃して得点を競うスキート射撃は、FREEMANS SPORTING CLUBのFOUNDERのTAAVO達も得意とか。

 

グレートブリテン島の中でも、南スコットランドと北イングランドのボーダーズと呼ばれる国境付近、チェビオット丘陵に生息する英国純血種の羊が、チェビオット種。

「英国田園風景」と言えば聞こえは良いのですが、そこは草と低木が永遠と続く辺境の地。 雨と風の厳しい自然環境を生き抜くチェビオット種の毛質は、細めながらもハリコシに優れ、耐久性もあり、自然な光沢感と縮れが特長です。
主に、ツィード生地やラグ、ブランケットなどに使われる、山岳・丘陵種の中で野趣に富む大変質の高い羊毛となります。

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カントリースポーツに適した服地を専門に扱うスコットランドのマーチャント、”ポーター&ハーディング社”は、1947年設立以来、一貫してこの英国原産のチェビオット種の羊毛を使用しています。
ポーター&ハーディング社のカントリーライフを彩るスーツ地や、ジャケット地は、英国本国はもちろんのこと、カントリーライフに共感を持つ世界中のカントリージェントルマンから愛されています。

余談ではありますが、英国製のモノの中には、“MADE IN ENGLAND”の表記ではなく、“MADE IN BRITAIN”の表記を目にすることがあります。
これは、連合王国の一部である、スコットランドやウェールズの人々が、「うちらはイングランドに属しているわけではない!」という気持ちから”MADE IN BRITAIN”の表記を使っているのだと聞いたことがあります。

ポーター&ハーディング社のバンチブックにも、”MADE IN GREAT BRITAIN”の文字が見られるのは、ヨーロッパで最古の歴史を持つスコットランドの誇りなのでしょうか。

っと、前置きが長くなりましたが、本日ご紹介したいのが、こちらのポーター&ハーディング社の”THORNPROOF”(ソーンプルーフ)の生地。
あまり聞き慣れない”THORNPROOF”という言葉ですが、調べてみると「THORN」は「棘(とげ)」のことで、「PROOF」は「耐性」ということになるので、棘から身を守る為に、また、引っ掛けて簡単に破けないように作られた生地ということになります。

英国の雄大な自然の中で、カントリースポーツに興じている際、熱中して深い森や林の中に分け入っていく時でも、木々の枝や草花の棘などからしっかりと身体を保護してくれる、そんなカントリーライフに最適の生地なのです。

1㎡の目付けが560gと超ヘビー級なウエイトで、しっかりとした打ち込みのある生地に、ところどころにカラーネップが織り込まれた平織り地で構成されています。ハンティングなどの目的で使用されることを想定してでしょうか、英国の田園風景に溶け込んで保護色となるような、モスグリーンやストーングレー、ダートブラウンなどを基調とした色の生地が多いのも特長的です。

FREEMANS SPORTING CLUBのアイコン”ISLE OF MAN”のようなへヴィーデューティーな着こなしのスーツをお探しなら、間違いなくこの素材をお勧め致します。

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そんなポーター&ハーディング社のTHORNPROOFコレクションから自分用のスーツとして選んだのは、こちらのモスグリーンベースの一枚。どんよりとしたスコットランド特有の空の下、色濃い草木と土の色をそのまま織り上げたような、そんな深い色合いに強く惹かれました。

どうせ仕立てるなら、カントリージェントルマンを気取って、タッターソールのシャツにハンティングモチーフのネクタイ、アイルランドのマギー社のマフラーにやれたバブアーを羽織って、Beanブーツで合わせるハンティングスタイルがいいかも。

出来上がりのお披露目は、また別の機会に。

文中に登場したポーター&ハーディング社の”THORNPROOF”を使用して、スーツのオーダー価格 140,400円(税込み価格)

TEXT BY KAZUMA KAKIMOTO

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FREEMANS SPORTING CLUB – TOKYO 03-6805-0490