SPECIAL INTERVIEW WITH 3 FREEMANS

まずお話を伺いすることが出来たのは、国内のみならずNYでも活躍されるプラントアーティストの川本諭さん。FREEMANS SPORTING CLUB(以下FSC)でも装飾を担当いただいたほか、バーバーもご利用いただくなど、公私の両面で縁の深い川本さんとの会話から垣間見えるFSCの魅力とは?

—まずはFSCの3周年に際して、お祝いの言葉をいただけますか?

3周年、本当におめでとうございます。
NYのFSCは、自分が向こうに通い始めた頃からバーバーもレストランも普通に楽しんでいたっていう経緯があるし、今では生活拠点もあの近辺なのでホッとすることが出来る場所。だから日本に上陸してから青山や二子玉川でお仕事が出来たことは尚更嬉しかったですし、これからもそういう自分との結びつきを大切に出来たらいいな、と思います。

—この3年の間で印象深いことがあれば

青山ではエントランスの植栽やレストランの装飾をさせていただきました。僕の本(Deco Room with Plants / BNN新社)の中でも紹介させてもらっているんですよ。そのこともあり、ローンチパーティーの会場としても使わせていただきました。さらに、去年オープンした二子玉川では“GREEN FINGERS MARKET”も展開しました。好きなことを仕事にしようと思って今の自分があると思っているのですが、それがこういった形となって残っていることはありがたいことです。

—ご自身のFSCにおける楽しみ方やおすすめのポイントなどあれば

単にファッションのお店にとどまらず、バーバーもあり、ランチも出来る。そういったところってあまり他にないと思うんですよ。だから来る度に感じれる変化も様々だから、それを魅力に感じていただきたいですよね。

—川本さんにとっての“いいお店”とは?

やっぱり「人」でしょうね。どんなに商品が素晴らしくても、スタッフに魅力がなければお店の魅力を感じることは出来ないでしょうし。お客さんは「人」をめがけて足を運んでくれる側面もあるわけですから。

—では“お店”と“街”の関わりについては?

例えば僕の場合、今ある三軒茶屋もこれからオープンする駒沢通りのお店も、まずは箱ありきなんですよ。物件に惚れたというか。だから別に駅から近いかどうかも拘りはないし、むしろ目的をもってわざわざ足を運んでくれることを求めているのかもしれない。街に合わせてお店を作るよりは、まずは自分がお店でやりたいことが何か。そうやっていいお店が出来上がって集まるのなら、結果それはいい街になるじゃないかと思います。

—これからのFSCに期待することがあれば

NYのお店の魅力って路地裏に突然広がる素敵な空間であったり、そこに垣間見える人との関わりや日常の光景そのものだったりするんですよ。それは歴史や環境が違うだけに簡単に真似出来るものではないし、当然東京は進化の過程にあると思うんですけれど、日本だからこそ出来ることもあるはずだし、それが向こうに影響を及ぼす可能性だってあると思う。そうやってお互いに相乗効果を生めるような状態になったらいいですよね。

—よりFSCを楽しむために知っておいた方がいいことがあれば

理想はNYのお店に行ってみることでしょうか。行けば僕が今日お話したことを実際に感じていただけるわけですし。でもそれ以前にこの青山や二子玉川のお店に実際足を運んでいただければ。それが一番だと思います。

PROFILE

川本 諭
(GREEN FINGERS Creative Director / Plant Artist)

グリーンがもつ本来の自然美と経年変化を魅せる、 独自のスタイリングを提唱するプラントアーティストとして活動。自身のディレクションする植物を中心としたライフスタイルショップを、東京、NYなどに10店舗展開するほか、インスタレーションや空間スタイリング、商品デザインなど、植物のみにとどまらず、幅広いジャンルのディレクターとしての活動も行う。グリーンと人との関わり方をより豊かに、身近に感じてもらえる新しいフィールドを開拓している。

GREEN FINGERS 川本 諭氏

1. SATOSHI KAWAMOTO [GREEN FINGERS]

ayame 今泉 悠氏

2. YU IMAIZUMI [ayame]

Tas Yard 成田 玄太氏

3. GENTA NARITA [Tas Yard]