SPECIAL INTERVIEW WITH 3 FREEMANS

FREEMANS SPORTING CLUB(以下FSC)でもゲストバーテンダーとしてバーカウンターに立たれる成田さん。常に人が集う場に身を置く成田さんが語る「いいお店」とは?FSCの魅力はもちろん、これからお披露目となる新企画まで、思わず身を乗り出したくなるようなお話を聞くことが出来ました。

—まずはFSCの3周年に際して、お祝いの言葉をいただけますか?

3周年おめでとうございます。FSCが日本に来るっていう噂は人伝に聞いていたんですけれど、URさんと一緒にイベントをさせていただいて、その打ち上げの際に来たのが初めてでした。NYのお店は行ったことがありませんが、この青山のお店に来たときのワクワク感は忘れられませんね。

—この3年の間で印象深いことがあれば

実際にイベントでゲストバーテンダーとしてお店に立てたことですね。プレスの中山さんとはプライベートでも仲良くさせていただいていたので、ここで一緒になにかを作りあげたいな、っていう気持ちが以前からありました。

—ご自身のFSCにおける楽しみ方やおすすめのポイントなどあれば

今いるこのバーはとりわけおすすめしたいですね。地下にこんな空間があること自体が素敵じゃないですか。隠れ家的な魅力。だからおすすめのポイントでありながら、本音は誰にでも知ってもらいたいわけじゃない。同じアンテナを張っている人間が集える場として存在していてほしいな、っていう気持ちもあります。

—成田さんにとっての“いいお店”とは?

飲食店で働く人間としての考えですが、やはり「人」ありきじゃないかな、とは思います。料理も雰囲気ももちろん大事。でもそこに行きたくなる一番の理由は「人」になるんじゃないかな、と。普段バーに立たれている山田さん然り。僕も山田さんに会いたくてこのお店に来ているわけで。

—では“お店”と“街”の関わりについては?

お店を中心に街を作ろう、という発想はあって良いかと思います。僕が今属している会社の名前も“ランドスケープ”というくらい、お店を作ることは街の景色を作ることと相似であるかと。コーヒー屋であれば、そこに通うお客さんに対してコーヒーを飲む習慣や生活を提供するわけで、同じような人がまた集えば、結果としてそれは街の景色になっているわけですから。

—これからのFSCに期待することがあれば

実は5月末から企画しているイベントがあって。名前は「ボタニーズ」にするつもりです。植物学を意味する言葉をつけたのは、毎回ミントやレモングラスなどひとつのハーブを取り上げて、それを使った料理やお酒を作ることで、同じ食材でもこんなに違った楽しみ方や表情があるんだっていうことに興味を持っていただきたくて。FSCは器として発信できる土壌が十分にあると思うし、僕にも出来ることでお話しするなら、発見を提供出来る場であってほしいな、と思います。

—よりFSCを楽しむために知っておいた方がいいことがあれば

例えばボウ・ブランメルは歴史上、ファッションを最たる例にして生活全般に対する類稀な美意識が伝説となっています。時代も国も違えどFSCに集う方も同様にファッションのみならず、あらゆることに対するこだわりが強いんじゃないかと。だからそれを紐解く意味でもボウ・ブランメルのことを知ればFSCのことをより一層楽しむことが出来るかもしれないですね。

PROFILE

成田 玄太
(Tas Yard)

Landscape Products所属。Tas Yardで店長として勤務する傍ら個人活動『PERCH(ペルチ)』としてドリンクにまつわる商品開発やプロデュース、イベントへの出店等多岐にわたり活動中。

GREEN FINGERS 川本 諭氏

1. SATOSHI KAWAMOTO [GREEN FINGERS]

ayame 今泉 悠氏

2. YU IMAIZUMI [ayame]

Tas Yard 成田 玄太氏

3. GENTA NARITA [Tas Yard]