SPECIAL INTERVIEW WITH 3 FREEMANS

続いてお話を伺えたのは人気アイウエアブランドayameのクリエイティブディレクターである今泉悠さん。3周年に際してFREEMANS SPORTING CLUB(以下FSC)とのコラボレーションアイテムを制作いただきましたが、それ以前にもオーダーシャツをご利用いただくなど、FSCを知り尽くす今泉さん。その魅力を存分に語っていただきました。

—まずはFSCの3周年に際して、お祝いの言葉をいただけますか?

おめでとうございます。FSCは青山のオープニングのときに来たのが初めてでした。NYの噂も聞いていたので期待感が高かったですね。期待の高さもあれば敷居の高さも感じていたのが本音ですけれど、まずはシャツを作らせてもらって、出来上がったものにとても満足することが出来ました。細かいところまで計算する寸法や、着るほどに自分のスタイルとして馴染んでいく様から得られるのは安心感や安定感。お店全体から受ける印象も一緒だと思います。

—この3年の間で印象深いことがあれば

実はどれかひとつに絞ることがとても難しいですね。もちろん今回コラボレーションしてアイテムを作らせてもらったことは、印象的な出来事のひとつではあるんですけれど。FSCでは先にお話したようにシャツを作ったこともあれば、バーバーで散髪したこともある。お店の魅力がひとつではないので。

—ご自身のFSCにおける楽しみ方やおすすめのポイントなどあれば

一番の理想は最上階のバーバーから順にひとつひとつのコンテンツを堪能いただくことですよね。髪を切って身嗜みを整え、スーツをオーダーしてから下のカフェでお茶をする。それがデートの前とかだったら最高ですよね。いっそアメリカン・ジゴロみたいに真っ昼間からマティーニとか。笑

—今泉さんにとっての“いいお店”とは?

まずは居心地がいいことですよね。居心地がいいことって「人」に起因するかと。商品の魅力を伝えることも、サービスを提供するのも「人」。それがすべてではないでしょうか。

—では“お店”と“街”の関わりについては?

僕はお店を持っているわけではないのであくまで主観ではありますが、街に対してお店は馴染んでいなければならないかと。結果それはスタッフと近隣の方との関わり方と言い換えてもいいかもしれません。近くの美味しいお店の情報を交換できるとか、そういう簡単なことを例に、その土地、その土地に応じた地域との関わり方ができれば、理想的なローカルコミュニティが出来上がるんじゃないでしょうか。

—これからのFSCに期待することがあれば

ずばりスーツです。と言うのは、最近色気のある男性が少なくなってきたなぁ、と感じていて。色っぽいブランドも然り。FSCはそれが出来るブランドだと思うんですよ。これだけしっかりスーツをやっているブランドって他にあまりないですし。いっそスーツの人だけが集まるパーティーとか出来たらいいですよね。ビジネス・ライクなものでなく、大切な日はスーツを着ようという啓蒙の意味で。

—よりFSCを楽しむために知っておいた方がいいことがあれば

知識ではなく体験。先にお話したことと重複しますけど、上から下まで実際に堪能いただくことでしょうか。ここには全部がありますから。

PROFILE

今泉 悠
(ayame Creative Director)

1983年、茨城県生まれ。さまざまな分野に挑戦し、今日に至るまでの礎を築く。2005年にメガネ作りの道を志し、本場・福井県鯖江市でノウハウを学び、その後、独学で研究。2010年にアヤメを設立し、ファーストコレクションを発表。

http://www.ayame-id.jp/

GREEN FINGERS 川本 諭氏

1. SATOSHI KAWAMOTO [GREEN FINGERS]

ayame 今泉 悠氏

2. YU IMAIZUMI [ayame]

Tas Yard 成田 玄太氏

3. GENTA NARITA [Tas Yard]